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森亮平作曲「バスクラリネットとピアノの創作主題による変奏曲」の楽譜セットです。
スコア譜とパート譜(バスクラリネット)がセットになっています。ご購入いただくと、2つのPDFが入ったZIPファイルをダウンロードできます。
・スコア譜 21ページ
・パート譜(バスクラリネット) 8ページ
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この曲は、2023年3月17日配信のライブコンサートで初演されました。
https://www.youtube.com/watch?v=z8knR02TTQ4
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いつもいつもこのような解説で恐縮ですが、この原稿執筆時には、筆者(店主)はこの曲を聴いたことがありません。
ただ、この時点で聴いたことがあるのは、演奏するふたりと、その周りのごく数人だけでしょう。ですから、聴いていないことについて恐縮する必要は、本当はないのです。
森氏の新曲発表にはいつも、相反する二つの気分が内在されます。すなわち、緊張感と、どうにかなるだろうという安心感です。
いつもほとんど本番の直前に仕上がると噂されている氏の新曲は、演奏する奏者にとって緊張を強いるものでしょう。ですが、新曲の演奏が美しくなかったためしはこれまで無く、これはおそらく氏の作曲スタイルや哲学が、自然に則ったものであるからだろうと推測されます。
以前、本人から聞いたことがあるのですが、作曲をする際には、その楽器を演奏する人の演奏スタイルや音のことを想像しながら書くそうです。
今私は、バスクラリネットの楽譜を眺めていますが、本当に吹く人のことを考えて書いたのでしょうか? 譜割りのバリエーションや高低差、緩急・・あらゆる小節にほとばしる息吹のようなものを感じ、奏者のことを考えたというよりも、自然を表現する森氏の厳しい姿勢が窺えます。
この新曲は、ですが、きっと美しいのでしょう。
・・・おっと、ここでなんと、ご本人からの解説原稿が到着しました。
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創作主題による変奏曲 森亮平
変奏曲が好きです。最終的には長大なテーマに大量の変奏という巨大で魅力的な作品を書いてみたいと思います。
今回、バスクラリネットの小品を書こうと決め、最初の3分間くらいは真面目に「序奏と〇〇」のようなありがちな形にしようと思索を巡らせておりました。しかし、それでは他と変わらないではないかと思い至り、数ある作品群の中で少しでも目立つようなタイトルにしようと考えたのがこちら。
その瞬間に、少しだけ書き始めていた魅力の少ない序奏部分を破り捨てて、いきなり(たった12小節の)テーマが始まり、割と多めの変奏(結果的に都合25になりました)に結尾が少し……という構想を打ち立てました。
そうして仕上がった当曲の演奏時間は10分程度という非常にお手軽なサイズの音楽となっております。
それぞれの変奏にピアノとのアンサンブル(ピアノ側が行わなければならない操作も含む)に於いての練習曲的な要素を孕ませようと考え、変奏によってはクラシックの枠組みから外れてしまっているような部分もあり、演奏者によってかなり景色が変わる事が予想される、非常にユニークな作品に仕上がったのではないかと考えております。
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